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西暦2099年。
この年。人類は自らを無敵の種族だと思っていた。
西暦2100年。
この年。人類は無敵の種族によって壊滅的打撃を受けていた。
宇宙からやって来た怪物達は次々と人を殺し都市を破壊した。
人々は恐怖した。
自らの主張が根底から覆されたことを。
人々は畏敬した。
我らを殺しに来た怪物達を『カミ』と畏れれば命が助かることを知って。
この世は混沌とした不気味な色を表した。
人類とて何もしなかった訳では無かった。
持てる力を全て使い敵を倒そうとした。
しかし己の力を慢心し成長が止まった軍に怪物を倒すことが出来なかった。
むしろ『邪神派』と名乗る反乱軍を鎮圧する時の方が効果が大きかった。
敵味方の区別がつかなった人類は絶望の淵に立たされていた。
そんなある日、怪物達は居なくなった。
軍に倒された訳でもなく急に消えたのだ。
人類の21世紀末の大悲劇を生き残った人々はこう言った。
《人類大絶滅》と。
それから14年。少年はとある施設で過ごしていた。
そんなある日。少年の下に手紙が届いた。
少年は手紙を折り紙飛行機を作って遊んでいた。
施設の人がその紙に何かが書かれているのを発見した。
危なくゴミ箱に入れるところ危機一髪である。
こうして少年は新しい首都として開発されている愛知都に向かって出発したのだった。
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