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日本守備隊本部は一報に次ぐ一報に混乱を期していた。
相次ぐ報告に副司令官若狭ヒロシは苦しみつつ対応していた。
「刈谷方面壊滅的打撃を受けています。至急援軍を!」
「一個中隊を送れ!我々にはそれしかない!」
「三河湾に展開されている艦隊全滅!」
「沿岸に対空ミサイルを配備しろ!」
「岡崎第三防衛ライン!突破されました!!敵バイアクヘーそのまま岡崎に直進します!」
若狭は怪物バイアクヘーの圧倒的な侵攻に頭を抱えていたが戦況は悩ませる時間を与える程に楽なものでは無かった。
その時、一人のオペレーターが焦りの表情を浮かべつつ若狭に報告をした。
「大和シロウ司令官が入室されます!」
騒がしかった室内はその声で静かになった。
扉が開くと室内の人間は立ち上がり中央の人間に対し敬礼をした。
「若狭。戦況はどうなのだね」
「はっ!現兵力では厳しいものでございます」
「ふむ。打ち破る策は有るのかね」
「アマテラスを使えば現状を打開できます。使用許可を」
「分かった。許可をしよう。アマテラスに回線を繋いでくれ」
『何かしら』
「敵を倒せ」
『了解。空の敵は殲滅するわ。地上の雑魚どもは任せるわ』
「健闘を期待する」
そう言って回線は閉じられた。
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