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 3人が会話していると、後ろから「あの」と声が聞こえた。  3人は声の方を向いた。そして目を疑った。  「え?」  思わず希未が声を出した。  「生田さん・・・?」  少し離れたところから、こちらへ向かって走ってくる女の子がいた。どことなく未奈美に似ている。というより、本人かと思うほど似ている。でも未奈美は死んでいる。未奈美であるわけがない。  女の子は3人の前まで来ると、立ち止まった。そして息を切らせながら「突然すいません」と言った。  3人は自分を疑った。  未奈美だった。どこからどう見ても未奈美だ。  「え?」  3人は同時に声を出した。  未奈美と思わしきその女の子は「あっ」と何かに気付いたように、顔を上げた。  「私、生田加奈美と言います。未奈美の双子の姉です」  加奈美はかすかに唇を触った。それを見た有紀がピンときた。だが、まだ頭の整理がつかない。  3人は何も言わず、目の前に突然現れた生田加奈美という人物をじっと見ていた。そして頭は混乱していた。
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