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１２月のふたご座流星群
見に行こうって二人で交わした約束
初めての夜デート
「いつもよりいっぱい一緒にいられるね」って
嬉しそうに笑う君
その表情に照れ隠しに笑う僕
星降る夜にキスをしようと
誰でも無いなにかに誓った
あの日
星なんて降っていなかったけど
降っていたのは雨だったけど
忘れられない夜になった
１２月のふたご座流星群
二人で約束したその日
空は雨をいっぱいに溜め込んだ曇り空
「コレじゃ長い時間一緒にいられないね」って
寂しそうに笑う君
その表情に何も言えなかった僕
星降る夜にキスをしようと
誰でも無いなにかに誓ったのに
星なんて見えない曇り空で
降ってきそうなのは雨だけど
忘れられない夜になった
１２月のふたご座流星群
見に行こうって約束の時間
雨が降り出した
「コレじゃ流星群見れないね」って寂しそうに俯く君
その表情を直視出来ずに下向く僕
相合い傘する二人
なんとか晴れてくれないかな？って雲の向こうの星に願いを込めて
空を見上げる
星なんて降っていなかったけど
降っていたのは雨だったけど
見上げたら雪に変わっていた
「ゆき」
その呼び声に顔をあげる君
曇っていた表情は晴れていた
星なんて見えなかったけど
降っていたのは雨だったけど
降り出した雪空の向こうで
星は確かに降っていた
忘れられない夜になった
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