慟哭と殺意と

自殺

それでも相手は同じ音楽好きが理由で知り合った葵とだから行こうと思った。

それに好きになれるかもしれないから約束した。

一緒に行こうと思っていた。

が、ちょっとした手違いからのブッキングミスで別の友達と約束をしてしまってまた次回と言うことで先へと見送った。

まあ結局約束を破ったのは事実だ。
それから連絡が取れなくなっていた。

前にもこういう事はあったが、
意外とあっけらかんとした葵は、三日もすれば何事もなかったかのように接して来る。

変わった奴なので気にしないでいたが二週間も連絡を取れないのは流石におかしいと気になっていた。

「あーあ、家行ってみるかなぁ…」

葵の父親を俺は嫌いだ。

できれば会いたくない。

あの親父は葵のお母さんに手を挙げるし飲んだくれでいつも酔っ払ってる。
いつも酒臭い。

その上仕事をしていない。

葵には暴力を振るってないけど葵自身も凄い嫌っているし、俺も嫌いだ。

おばさんはおばさんであんな奴のために一生懸命働いている。

離婚しないのが不思議で仕方なかった。