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そもそも吉永君は電車通学だったはず。私は吉永君と同じ電車に乗り、吉永君の家まで行くつもりだったのだろうか。それで吉永君の何を知ることができるだろう。これではただのストーカーだ。
もう目の前に駅がある。吉永君が駅に入ったら諦めて帰ろう。そう思った。
すぐ先の踏切を渡って左側に駅がある。小さな無人駅で、改札はない。道路から少しも離れていないところにホームへあがる石段があり、その先に喫煙所のような狭い待合室があるだけだ。
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