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角を曲がると、数メートル先に吉永君がいて、その先には四人の男子生徒が下級生を取り囲んでいた。
どうやら私は恐喝の現場に来てしまったらしい。どう見ても下級生を脅かしているようにしか見えなかった。しかもあれは私のクラスの男子達だ。恐喝の犯人は彼らだったのだ。
私が不意をつかれて固まってしまう中で、吉永君は彼らに近づいていった。左手にナイフを持ちながら、一歩ずつゆっくりとした足取りで。
吉永君に気付いたのか、彼らの中の一人がこちらを見た。へらへらと弱者をいたぶっていたその顔が、まるで自分より遥かに強い者をみるように一瞬にして青ざめた。そして、慌ててまわりに声をかけて逃げていった。彼らは一様に顔を歪ませていた。
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