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 たぶん少数派の人達は同じように思っているはずだ。  だからこそ、吉永君がナイフを持っていたことが心配だった。もしかしたら、彼はただ指をくわえて眺めていることを望んでいないのかもしれない。  私は吉永君を横目で見た。やはり、その手にはナイフが握りしめられていた。
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