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鏡よ鏡
あなたに私は どう映る?
鏡よ鏡
ひびが入って、曇ってしまい
割れた鏡は、私の心だった。
大事に、できなくて。
私一人なら、傷ついたってかまわなかった
だって、鏡に映るのは どうせ自分だもの。
鏡よ鏡
美しい人の心は どのくらいきれいに見えるのかな
歪んだ波紋も 輝いて見えるのかな
破片が飛び散って、魔法も切れた
そんな私の心の鏡は 布で覆って隠していたの
決してあなたに見えないように
美しいあなたの心に 映らないように…
鏡よ、鏡・・・
ある時、鏡は答えた。
「布が邪魔で 何も映らないよ
傷ついた君の姿すら
無くなった破片の形すら わからない。
美しい人の鏡はね
いつも磨いているからだ
曇ることも、そりゃあるよ。
でも、それはちっとも恥ずかしくない
だから隠さないで 見せておいて
そうしたらすぐに気が付いて ぬぐうことができるんだから」
鏡よ、鏡、魔法の鏡
どうか私に魔法を教えて
鏡を直す 呪文を教えて…
壊れた鏡を受け入れず
見ないようにと きれいな鏡に憧れた
私の鏡は、これしかなかったのにね。
磨いて、みる。
醜い自分を、許してみる
曇らせたあの人も、許してみる
私、素直になってみる。
「どんな小さな破片にも あなたは映る
一つ一つを はめていこう
本当はあなたも きれいなんだよ」
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