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360度、君のために
頭の上で、小鳥が鳴いた。
ほら、上を向いたらいいよと、小鳥が言った。
灰色い地面見つめて、退屈と不満で口を尖らせた私に
日の光は温かかった。
降り注ぐ雨は、私を叩くのではなく
こんな私を見て、誰かも泣いてるようだった。
ねぇ、上を向いて歩けるように、空があるのね。
太陽と月が、交代勤務。
だって、なにもなかったら人って、上をみなくなってしまうでしょ。
打ちひしがれて、煌めく星なんか眩しすぎる
温かい太陽は影を作る。
うつむく私を、草が見上げた。
花と目が合うその瞬間、私はそうかと立ち止まったんだ。
悲しくてうつむいた時、元気がでるようにって
地面には花が咲くのね。
私が、いつでも元気でいられるようにって世界があるのね。
上を向いて行けるように、空が・・・
下をむいちゃった時も、草花が・・・
ほら、一人でがんばらないでよって
私を呼ぶの。
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