360度、君のために

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360度、君のために

頭の上で、小鳥が鳴いた。 ほら、上を向いたらいいよと、小鳥が言った。 灰色い地面見つめて、退屈と不満で口を尖らせた私に 日の光は温かかった。 降り注ぐ雨は、私を叩くのではなく こんな私を見て、誰かも泣いてるようだった。 ねぇ、上を向いて歩けるように、空があるのね。 太陽と月が、交代勤務。 だって、なにもなかったら人って、上をみなくなってしまうでしょ。 打ちひしがれて、煌めく星なんか眩しすぎる 温かい太陽は影を作る。 うつむく私を、草が見上げた。 花と目が合うその瞬間、私はそうかと立ち止まったんだ。 悲しくてうつむいた時、元気がでるようにって 地面には花が咲くのね。 私が、いつでも元気でいられるようにって世界があるのね。 上を向いて行けるように、空が・・・ 下をむいちゃった時も、草花が・・・ ほら、一人でがんばらないでよって 私を呼ぶの。 image=463180312.jpg
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