恋をいつでも突然に

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「おい、兄ちゃん何してくれてんだこら」 「服びしゃびしゃやんけ」 「あはははははすいません」 「すいませんちゃうわ!」 『…………めんどくさいな』 俺の名前は音無 直木。 髪は普通、中肉中背、顔はMr.平均とごく普通の高校生だ。 そんな俺がなぜ一昔前の不良に絡まれてるか。 まあ話せば長いが彼らがたむろしてた所に小学生が遊んでたボールが転がってきてヤバいと思った俺は全力で蹴り返した。 〔お兄ちゃんありがとう〕 〔おう気をつけろよ~〕 なんて呑気に手を振っていたのもつかの間。 〔おい〕 〔はい?〕 何だ因縁か?と思って振り向いたら。 〔なにしてくれとんだ〕 なぜかズボンビショビショ。 どうやらボールを蹴った後戻した足が置いてあったジュースを蹴り飛ばしたようだ。 「あははははははは」 そして今にいたる。 さっきから薄ら笑いしか浮かべていない。 だいたいこんな公園の横の道路でたむろってんなよ迷惑だろ。 何で公園入らんのだ。 ああ、恥ずかしいのかさすが高校生にもなって不良やってる中二病は違うな。
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