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不思議な人だ。
髪は黒髪で女子にしてはかなり短く殆ど手を加えられていない。
無造作ヘアーのようになっているが多分ほっといただけだろう。
顔は化粧一つなく鋭い眼光。
整った顔立ちをしており右頬に一筋のキズが入ってる。
パッと見では男と間違えそうだ。
何とか間違えないのは女子物の制服を着ているからだ。
「全く何でこの手のバカは消えないのかね」
「おいお前痛い目みたいらしいな」
一人の不良が我慢の限界がきたのかその女子に掴みかかる。
「死ねや」
制服を捻り上げながら男は殴りかかった。
「グチュ!」
「ああああああああああ!!!」
しかし次の瞬間鈍い音と共に男のこの世の物と思えない悲鳴が響き渡った。
「な、何だ」
囲まれてるのも忘れ身体を前に出し確認する。
「触んな汚物が」
見るとその女子は男の股間を蹴り上げていた。
「あ、ああ!」
声にならない男はその場にへたり込んだ。
同じ男として人事と思えず腹の下が寒くなる。
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