恋をいつでも突然に

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「にしても情けないなお前」 笑いながら話すその女男は手で肩を叩く。 あのすいません痛いんですけど。 「いや、……あのままだったら自分で何とかしてたよ」 一応男の誇りと言うものがある。 何とかごまかそうとした。 「嘘つけ五分は薄ら笑い続けてたくせに」 「……………………は?」 何で知ってんだそんな事? 「私はずーっと見てたからね、あんたが小学生のボール蹴っ飛ばしてジュースに当たる所も」 「…………………えっとつまり」 この女男は。 「最初から見てたんかい!」 「あはははは!そう言う事♪」 呆れて物も言えなかった。 まさか最初から一部始終ずっと見ていたとは。 通りで随分タイミングのいい登場だと思った。 「何でさっさと来ないんだよ!」 「?」 当然の疑問を話したはずがなぜかキョトンとされてしまった。
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