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「えっと…突然呼び出してごめんなさい。そ、その…これ読んでください!」
そう言って手紙を僕に渡し、
彼女は走り去っていった…。
彼女の名前は如月薫。
清涼学園中等部所属。
二年生だ。
三年生の僕から見て1つ年下。
同じテニス部に所属しているため
お互いに面識がある。
三時間目が終わった頃だった。
薫からメールが届いた。
[いまから屋上へ来てください]
用件が全くわからないまま、
僕は屋上へ向かった。
ついたら手紙を渡された。
薫と面識があるとはいえ、
そんなに話をした事あるわけでもない
メアドを持っているのは、
テニス部の部長である僕が
部員全員に一斉に連絡をできるように
もらっていただけだ。
以上のことから、まだ互いの事を
あまり知らない関係、となる。
なのに手紙…。
メールができるこの時代に手紙…。
なにか大切なことなのかと思った。
僕は開けずに家に持ち帰った。
友達に覗かれたら嫌だからね。
六時間目が終わった。
今日は部活がない日だ。
早めに家に帰れる。
帰ったらとりあえず手紙を読もう。
と。 ここが僕の最初の過ち
ここで世界が別れたのに
僕はきずかなかった
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