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悠「うっ…─」
僕が目を覚ますと、幸紀が心配そうに顔を覗き込んできた。
悠「幸紀、いつ目ぇ覚めた?」
幸「さっき。てか、微妙に寒い…」
悠「ここ壬生寺だな…まだ桜咲いてないけど。」
僕は咲きかけの桜の木を見上げる。
幸「どうする?何か変だけど。」
悠「とりあえず、荷物拾ってこよ。」
何故か荷物だけ、離れた桜の木の下にあった。
幸「わかった。」
僕達は桜の木に近づく。
荷物を拾い、桜の木から1歩離れようとした時。何処からか声がした。
?「妾は、桜の精霊『桜月(オウツキ)』御主達をこの幕末の世へと送った者。彼ら───────壬生浪士組の新選組の運命を変えよ────」
悠.幸「…は?」
桜「今は文久3年4月。この荷を持って前川邸へと行け───」
精霊さん?が言うと、空から荷が降ってきた。
悠「うわっ。」
僕は慌ててそこから飛び退く。
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