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誰にも望まれずに、僕は生まれた。
忌み子だった。
髪が、瞳の色が故郷の人間と違うだけで僕は迫害された。
死ぬべき命。
‥死にたくない。
その一心で、僕は生き長らえてきた。
塵を漁り、盗みを働いて、泥水を啜って、地面に這いつくばってでも。
‥僕が身体を売ったのは9歳の時だった。
貧相な身体も珍しい色の髪も瞳も、女のような容姿も、『そこ』では貴重な物だったから、僕は欲された。
僕はもう、飢えることは無くなった。
事実、僕の手には他の人間が羨ましがる程の大金がある。
それ程、僕の『身体』は『売れた』から。
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