ハルと美夏。

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僕は父の運転する車に乗り、祖母の家に向かっていた。 高速を下りて大型デパートや娯楽施設をすぎると辺りは民家と畑が広がっていて遠くには山々が見える。 それから三十分ほど乗ると外灯が減っていき、夜道を歩くには心細くなる。 少し昔ながらの残る家々を通り過ぎる。 この辺までくると車の数も少なくなり、信号も見なくなっていく。 そして、蓮根畑を越え、小さな橋を渡り、お寺を通り過ぎた所に建っているのが祖母の家である。
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