-麻痺-

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カーテンに覆われた、この狭いキッチンで、立っているのが困難になった。 私は客席に腰をかけていた。 啓太と一緒に女の子が入ってきた。 「りんりん!?電話繋がらないから…てか、えっ?!なにその傷ww」 『転んで』 「絶対ウソ!この人に暴力振るわれたんでしょ!」 啓太は気まづそうな顔になり「客引きしてくるわ」と外に出た。 「最低!あの人!!やり返さないと!」 『平気(笑)』 眼帯とマスクに覆われた顔で平気と言っても誰も信じてくれない。 来店する女の子にも男性客にも かなり心配された。 そんな会話ばかりが続くのが 啓太にとっては耐えられないようで。 店に居座り関係のない話を強引に客に振っていた。 「りん、痛いだろうからお酒俺が作るよ。りんはカーテンの中にいな」 身勝手な言い分だった。 カーテンの中で 私は地面に座りだした。 隣にいる啓太が頭を撫でてきた。
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