7人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃぁ、父さんはこれかな?母さんは、何にする?」
父は、ルイと自らの肉を数枚焼き網の上に置きながら母に聞いた。
「私は…これで良いわ」
母は、食べたいものを箸で掴み、網に置いた。
ジュウゥゥゥ
ジュウゥゥゥ
肉汁が火元に落ちて、ルイの食欲をそそらせる良い音を奏でる。
「美味しそう~」
段々と焼けていく肉達をルイは、穴が空くほど見ている。
「もうそろそろ、かな?」
父は、ルイのそんな様子を見て、肉の焼き加減を確認してみた。
「焼けた?焼けた?」
ルイは、自らのお皿をすでに前に出して、お肉をもらう準備をしている。
「ルイ!焼けたぞ!」
そう言って、父は、良いぐらいに焼けた肉を、ルイのお皿の上に置いた。
最初のコメントを投稿しよう!