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肉を焼きつつ、お喋りもして、肉も食べて、とその日の晩御飯は、賑やかだった。
「ふぅ~。久々に、沢山食ったなぁ~」
父は、お腹一杯になった腹を叩きながら、帰り道を少し苦しそうに歩いている。
「お父さん、食べすぎ~」
ルイは、ケラケラ笑いながら父の手を握っている。
その手を引っ張り、走ったらましになるかもよ?と言って、無理矢理、父を走らせた。
母は、余裕そうに走っていたが、父はとても苦しそうだった。
「お父さん、大丈夫?」
ゼェ、ゼェと息をつきながら家にたどり着いた父は、玄関に入るなり、座り込んでしまった。
「だ、大、丈夫、だ。ゼェ、ゼェ」
大丈夫と父は言っているが、辛そうだ。
「お父さん、お水持ってくるね!」
少し、父を走らせてしまったことに罪悪感を感じて、ルイは水を取りに、リビングに急いだ。
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