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「…こんなご時世。かぁ…」
私はついため息混じりに呟いた
ふいに緊急ニュースがテレビから流れた
『緊急ニュースです。つい先程の13時45分頃、A-9区に小型アラガミが襲撃しました。被害は極めて大きく死者、行方不明者が1500人を越えた模様です。緊急避難命令が発令しています。繰り返します…』
「……、やだねほんっとに」
母はいらついたように
お菓子を食べながらつぶやく
「………」
私はただじーっとその中継ニュースを眺めていた
「……って、お母さん!A-9ってここじゃん!!」
「えっ!?あっうそーっ!!」
「~っ!!…はやく避難所いくよ!!」
2056年 東京都を始めに
謎の生命体が星の運命を変えた
それは全てを喰らう
人間、ビル 鉱物
大地さえも食い尽くす
身体の大きさもそれぞれで
大きいものでは体長10メートルを越えるものも
巨大な怪物が喰らい狂う
その光景は
まるで神々の遊び
人はそれをこう呼ぶ
【アラガミ】
幻? 夢?
違う
これは人類への“罰”
人はただ
罪を受けるしかないのだろうか
彼らは立ち上がる
アラガミと闘うため
彼らは何を失い
何を手に入れるのか
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