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一人称の作品はここ最近では多いです。
まあ、ぶっちゃけていうとですね……一人称には三人称にはない「主人公になりきる楽しみ」があるのです。
懐かしいですね。
かつての私もウルトラマンセブンの変身セットを買ってもらって飛びはねながら喜んでいた子供時代がありました。
まあ、読者が小説の主人公に大変身できるんです。
私たちはそんな彼らに変身した余韻を与えなければなりません。
ゆえに、こんな文章はアウトです。
「私が五歳だった頃、銀行に強盗が入ってきた。銀の長髪を振り乱した若い男だった」
五歳のガキが、自分より年上の男を「若い男」なんて認識するわけねーだろ!
と、突っ込まれちゃいます。気をつけましょう。
そうですよ。五歳の回想だと、自分も五歳にならないといけないんです。
次は無難な例。
「五歳の頃に見た、銀色の長い髪が特徴の男は今でも私の脳内に焼きついている。年齢は二十代に見えた」
……無難すぎるわ!
例文にならねえよ。危機回避しただけじゃん!
なんて突っ込まないでください。
私は……頑張りました。
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