オレと変人たち

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 引っ越しと言えば隣人への挨拶が最初にすべき何よりも重要な事だろう。オレは粗品を手に101号室の前に立つ。 「あ、あの……」  いざインターホンを鳴らそうと思った時に後ろから声をかけられる。 振り向くとソコには制服を着た恐らく女子高生であろう女の子が落ち着かない様子で立っていた。黒髪をサイドテールにした姿は可愛らしい。 「あの、その、私の部屋に何かご用ですか?」 どうやらこの部屋の主らしい。 「あー、えっとこれから此処に住むことになっ「私を蔑みに来たんですか?」……はぁ?」 思考が停止した。 「良いんです、分かってます。私はどうしようも無い女なんです、あなたの罵詈雑言を甘んじて受けます……」 なんか物凄い勢いでブルーなオーラを撒き散らし始めたのでオレは粗品だけ置いて次の部屋に逃げ……向かった。
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