第1章〈ここは冥府?〉

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 三本の道は思った通り、進むうちに前方で合流した。  あたしたちはそこで立ち止まった。  まず、オジサンが口を開いた。 「あの、ここはどこだい……?」  あたしとおじいさんが顔を見合わせた。 「さて、こっちが聞きたいぐらいだ」  頑固そうな顔をしたおじいさんがそう言った。  二人があたしの発言を期待して視線を向けた。
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