第1章〈ここは冥府?〉

16/23
221人が本棚に入れています
本棚に追加
/426ページ
 歩いていくうちに、なんらかの変化があるだろうと思った。さきほど道が合流して、オジサンとおじいさんに出会ったように。いつまでも三人で行進なんてことはないだろう。  そしてその予想は意外と早く当たった。 「見て! あっちに道が見えるわ」  あたしは指差した。さっきと同じだった。両側に道が現れ、そこを歩く人。今度は七十歳ぐらいのおばあさんと中年のオバサンだった。  たぶんこの先、道は合流していているだろう。
/426ページ

最初のコメントを投稿しよう!