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小隊長の叱責が、通信機越しに聞こえる。
煙りが吹き流され、敵戦車が、モニター上に再び姿を現した。
いつの間にか車体を旋回させ、こちらへ向き直っている。
アバエフ二等兵の上ずった声が、狭いコックピット内に響く。
「敵戦車の被害は、軽微のもよう。
発見されました」
「くそっ!
遠すぎたか」
「どうします?
分隊長!」
「どうったって、お前・・・」
ボハーチェク軍曹にも、特段の考えは無いようだ。
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