485人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
『あり、がとう……!』
携帯ごしに微かに嗚咽が聴こえる。
いい年して泣くなよ神…。
ネイト「今の話は本当ですか……?」
神が昔話を始めたらへんから周りの奴等にも聞こえるように、少し携帯をいじらせてもらった。
後で説明するのは面倒だからな。
零「本当の事さ。
俺は異世界からの転生者、そういえばアルトにも話してなかったな、この事は」
アルト「あ、あぁ」
神との通話を終了させて、携帯を懐に戻す。
零「俺自身こんな面倒くさい事になってるとは思ってなかったけどな。
今の俺は神と同じくらいの力を持っている、そこんところは秘密にしておいてくれ」
ネイト「分かりました。
………ところで、おとうt「酷いよ零兄!置いてくなんて!!」……来ましたね」
ミニシリアスムードをぶち壊しながら登場したのは、紛れもない俺の弟。
走って来たのか息が切れている。
零「…転移を使えばいいだろうが」
アキラ「普通は行ったことない場所には転移出来ないからね!?」
零「俺がおかしいとでも?」
アキラ「え?いや、そうじゃなくて…………………………………………………うん、零兄だもんね、出来て当然だよね…」
アルト「零だからな」
まてまて2人共、俺はいたって普通だぞ?
それにあれは空間魔法だ。
……と、言いたいところだが、言うと面倒くさくなりそうなのであくまで心の中で言う。
零「…ネイト、時間は大丈夫か?」
ネイト「はっ!そうでした、今、貴方達の担任を呼びますので少々待っていただけますか?」
こくん、と頷くとネイトは何やら机に置いてあった固定電話を手に取った。
ピンポンパンポーン
『1-S担任のシオン先生、10秒以内に学園長室に来て下さい。来ないと減給しますから。
では1、2、3……少しとんで9、じゅu「待ったぁぁぁぁああ!!!」チッ……ギリギリセーフですね、シオン先生。
生徒の皆さん、HR中に失礼しました』
最初のコメントを投稿しよう!