第五話『不本意ですけど編入しました』

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『あり、がとう……!』 携帯ごしに微かに嗚咽が聴こえる。 いい年して泣くなよ神…。 ネイト「今の話は本当ですか……?」 神が昔話を始めたらへんから周りの奴等にも聞こえるように、少し携帯をいじらせてもらった。 後で説明するのは面倒だからな。 零「本当の事さ。 俺は異世界からの転生者、そういえばアルトにも話してなかったな、この事は」 アルト「あ、あぁ」 神との通話を終了させて、携帯を懐に戻す。 零「俺自身こんな面倒くさい事になってるとは思ってなかったけどな。 今の俺は神と同じくらいの力を持っている、そこんところは秘密にしておいてくれ」 ネイト「分かりました。 ………ところで、おとうt「酷いよ零兄!置いてくなんて!!」……来ましたね」 ミニシリアスムードをぶち壊しながら登場したのは、紛れもない俺の弟。 走って来たのか息が切れている。 零「…転移を使えばいいだろうが」 アキラ「普通は行ったことない場所には転移出来ないからね!?」 零「俺がおかしいとでも?」 アキラ「え?いや、そうじゃなくて…………………………………………………うん、零兄だもんね、出来て当然だよね…」 アルト「零だからな」 まてまて2人共、俺はいたって普通だぞ? それにあれは空間魔法だ。 ……と、言いたいところだが、言うと面倒くさくなりそうなのであくまで心の中で言う。 零「…ネイト、時間は大丈夫か?」 ネイト「はっ!そうでした、今、貴方達の担任を呼びますので少々待っていただけますか?」 こくん、と頷くとネイトは何やら机に置いてあった固定電話を手に取った。 ピンポンパンポーン 『1-S担任のシオン先生、10秒以内に学園長室に来て下さい。来ないと減給しますから。 では1、2、3……少しとんで9、じゅu「待ったぁぁぁぁああ!!!」チッ……ギリギリセーフですね、シオン先生。 生徒の皆さん、HR中に失礼しました』
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