第一話『不本意ですけど死にました』

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零「……」 夜、なんとなく眠れなくて暇だからボーっと夜空を見上げる。 あー…自己紹介が遅れました、俺の名前は黒峰 零。 何処にでもいる一般人です。 歳は18、容姿も普通の日本人男子。他と違うところはそれなりに強いくらい、でも別に族に入ってたりはしない、面倒くさそうだし。 零「寒っ……もう、冬か…」 コートを羽織り外に出る。 冬の夜は気持ちが良い、寒いけどな。 特に変わらない毎日、平和すぎて逆につまらない。 零「はぁー…」 白い息が空中に舞い上がる。 行くあてもなく適当に足を進めていき、角を右に曲がろうとした時だった、眩しい光が視界に入り、思わず目を瞑る。 ドンッという衝撃と共に浮遊感に襲われ、重力に従い俺は地面に落下した。 途端に身体中を駆け巡る激痛。 視界にうつるのは真っ赤な血。 あ…俺、死ぬな。 妙に冷静な自分に内心驚きつつ再び冬の夜空を見上げる。 だんだんと体温が奪われていくのを感じながら、俺は深い眠りにつくべくゆっくりと瞼を閉じた。
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