第五話『不本意ですけど編入しました』

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ネイト「それでは、シオン先生、零君達を頼みますよ」 ネイトの言葉にシオン、アキラ、俺、と3人で御辞儀をして、学園長室を後にする。 シオン「しかし、お前らいい時期に来たなぁ。 今日は使い魔召喚と魔武器精製の日だ。 まぁ、適当に頑張ってくれや」 零「そうか…、あ、ネイトに聞くの忘れたけど使い魔って学園にいる時は送還しないといけないのか?」 シオン「基本はそうだが……。 どうせ理由があるんだろ? いいんじゃないか?俺が許す」 アルトは送還しても帰る場所がないからな。 そういえば…アルトは俺と契約した時以外、血を一回も飲んでないんだよな。 いつも抱きついているだけだし…。 大丈夫なのか? アルト「…どうした、零」 首を傾げながらアルトを見上げると、頭をポンポン、と撫でられた。 悔しい…悔しいぞ身長差…! アキラ「上目使いの零兄可愛い!」 零「黙れアキラ。 地に還りたいか?」 かなり冷めた目でアキラを一瞥する。 アルトも呆れているようだ。 アキラ「…………………………………………………………………………すみません…」 視線に耐えられなかったアキラは怒られた仔犬のようにショボーンとしている。 これは…使えるな…。 シオン「着いたぞー…って、どうした、黒峰弟」 アキラ「……なんでもないです」 シオン「…そうか…。 俺が呼んだら中に入って来てくれ」 零「承知した」
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