第五話『不本意ですけど編入しました』

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音をたてて中に入って行くシオンを見送る。 噂というモノは伝わるのが速いらしく、シオンが教室に入った途端、シオンは質問攻めにされていた。 まあ、そこは教師兼元風帝、無理矢理黙らせたようだ。 シオン「おーい、入ってこい」 零「…さて、行くか」 アキラ「うん!」 ドアを開けて、シオンの横まで歩いて行く。 俺は別に緊張等しないが、アキラはガチガチになっていた。 「緑の髪の子可愛くない?///」 「私は黒髪の男の子の方がいいかな…///」 等と、俺達が入ってきた直後聞こえてくる女の耳障りな声、はっきり言ってお前らに興味はミジンコ程もない。 シオン「…黒峰兄、女見ながら殺気を出すのは止めろ。 それと、さっさと自己紹介しやがれ。 俺は寝たいんだ」 零「……黒峰 零。 属性は闇、空間、重力だ。 ギルドランクはS、以上」 アキラ「えっ…と、黒峰 アキラです。 属性は風、光、音で、ギルドランクは零兄と同じSランクです。 よ、宜しくお願いします!」 アキラは礼儀正しく御辞儀のオマケつき。 俺?一応するだけしたがな。 「特殊属性が二つも…!?」 「音って…あの子、エルフ?」 はぁ…うざったい…。 ボソボソと小さい声で話やがって…。 零「…1つ言っておこう。 アキラはエルフとのハーフ、俺は悪魔とのハーフだが、もし差別等とくだらないことをするのならば……明日は無いと思え」 少し殺気を出しながら主に貴族を睨みながら言うと、クラスの奴等は顔を真っ青にしながら口を慌てて閉じた。 ざまぁないな。 零「シオン、席はどこだ」 シオン「あ、あぁ、窓側の二つだ」 零「そうか、行こうアキラ、アルト」 アキラ「う、うん…」 妙に静かな教室内を歩く。 こんな程度で怯えるとは…たかがしれてるな。 俺は窓側の一番後ろの席、アキラはその前の席に座る。 アルトは立ったままだ。 俺達が席に着いたのを確認するとシオンは、簡単に連絡をすませてさっさと教室を出ていった。 廊下でも話した通り、今日は使い魔召喚と魔武器精製がこのあと直ぐにあるらしい。 使い魔かぁ…アルトが居るけど、どうするか…。
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