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音をたてて中に入って行くシオンを見送る。
噂というモノは伝わるのが速いらしく、シオンが教室に入った途端、シオンは質問攻めにされていた。
まあ、そこは教師兼元風帝、無理矢理黙らせたようだ。
シオン「おーい、入ってこい」
零「…さて、行くか」
アキラ「うん!」
ドアを開けて、シオンの横まで歩いて行く。
俺は別に緊張等しないが、アキラはガチガチになっていた。
「緑の髪の子可愛くない?///」
「私は黒髪の男の子の方がいいかな…///」
等と、俺達が入ってきた直後聞こえてくる女の耳障りな声、はっきり言ってお前らに興味はミジンコ程もない。
シオン「…黒峰兄、女見ながら殺気を出すのは止めろ。
それと、さっさと自己紹介しやがれ。
俺は寝たいんだ」
零「……黒峰 零。
属性は闇、空間、重力だ。
ギルドランクはS、以上」
アキラ「えっ…と、黒峰 アキラです。
属性は風、光、音で、ギルドランクは零兄と同じSランクです。
よ、宜しくお願いします!」
アキラは礼儀正しく御辞儀のオマケつき。
俺?一応するだけしたがな。
「特殊属性が二つも…!?」
「音って…あの子、エルフ?」
はぁ…うざったい…。
ボソボソと小さい声で話やがって…。
零「…1つ言っておこう。
アキラはエルフとのハーフ、俺は悪魔とのハーフだが、もし差別等とくだらないことをするのならば……明日は無いと思え」
少し殺気を出しながら主に貴族を睨みながら言うと、クラスの奴等は顔を真っ青にしながら口を慌てて閉じた。
ざまぁないな。
零「シオン、席はどこだ」
シオン「あ、あぁ、窓側の二つだ」
零「そうか、行こうアキラ、アルト」
アキラ「う、うん…」
妙に静かな教室内を歩く。
こんな程度で怯えるとは…たかがしれてるな。
俺は窓側の一番後ろの席、アキラはその前の席に座る。
アルトは立ったままだ。
俺達が席に着いたのを確認するとシオンは、簡単に連絡をすませてさっさと教室を出ていった。
廊下でも話した通り、今日は使い魔召喚と魔武器精製がこのあと直ぐにあるらしい。
使い魔かぁ…アルトが居るけど、どうするか…。
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