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「へ?ちょ、やめ、うわあああぁぁぁぁ!!!」
声のした方を向くと、アキラが女子の大群に連れ去られていた。
アキラ「た、助けて!零兄ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
零「……」
…何か聞こえたような気もするがきっと空耳だろう。
俺は何も見ていない、面倒事に巻き込まれるのはごめんだからな。
「いいのか?あれ、お前の弟だろ?」
呑気な声で話し掛けてきたのは赤髪のいかにも暑苦しそうなクラスメイト。
その後ろには青髪の奴と黒髪の奴がいた。
零「…知らん。彼奴なら自分で何とかするだろ」
「そうかぁ?まあ、いいけどさ。
俺はリク=ドラクニド、属性は炎、宜しくな!」
…第一印象、暑苦しい。
絶対頭が残念な奴だろこいつ…。
「俺はカイ=アクアフィード、属性は水、宜しくね?」
こいつは頭が良さそうだな。
「…クウ=ノワール…よろ…」
零「………………」
暫し沈黙の後、クウをチョイチョイっと手招きする。
クウ「……?」
クウは小首を傾げながらも俺に近寄って来た。
ギュッ
零以外「!!!??」
突然クウを抱き締めた俺に、クウを含めた3人、そしてアルトまでもが目を見開いて吃驚していた。
零「…クウって、犬みたいだな……癒される…」
リク「…は?犬??」
俺、犬大好きなんだよな。
ほら、従順じゃん?
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