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零「ん……」
重い瞼を何とかこじ開け、身体を起こす。
零「うわ~…」
俺がいる場所…つまり此処は、果てしなく白くて広い部屋…いや、空間だった。
零「そういえば俺…」
死んだんだっけ?
ってことはもしかして天国?
零「そんなわけないか…」
俺は生前特に良いことをしたわけでもなく悪いことをしたわけでもない、そう考えると天国という説明は妥当ではないだろう。
それに此処には何も無いしな…。
零「……まさか、異世界転生か?」
「その通りだよ~」
1人ぽつり呟くと何処からか気の抜けたような声が聞こえた。
零「…コスプレ変態野郎」
顔をあげるとそこにいたのは金髪碧眼のイケメン。
だけど残念なことに天使の翼的なものがある。
第一印象はコスプレ変態野郎で決まりだな。
「!!?違うからね!?俺は……………………神様です!!君を異世界に転生させるために来ました!!!」
ドドーン、と効果音がつきそうなくらい腰に手をあてて胸をはる神(変態)に殺意がわいたのは言うまでもない。
零「………ふーん…あっそ。
で、神(変態)とやら、俺が死んだ理由はあえて聞かないでおいてやるが俺はどんな世界に転生するんだ?」
神「あ、うん…結構
冷静だね……。
君が転生する世界は所謂ファンタジー、魔法が存在する世界だよ」
転生するよね?と再度確認してくる神(変態)に馬鹿にしたような笑いを向け
零「ハッ、行くわけないだろう?」
と、言ってやった。
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