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「お前なぁ。相手が折角勇気を振り絞って告白したいって言ってきてるんだぜ? 誠意を持って相手をしろ」
「……いや、恋愛とかマジ無理。めんどい、つまらん」
告白の度に思うんだけど、こいつ本当冷めてるよな。
こんな冷たい部分も含めて氷の王子様って呼ばれてるんだな。
「そんなこと言うなって。……ほら相手の女の子来たから、ちゃんと相手してやれよ」
そういって俺は優の肩をポンと叩き、足速にその場を立ち去った。
去り際に女の子に「頑張れ」と声をかけておく。女の子は緊張していたのだろうか、返事はなく、代わりに手足を揃えて歩いていた。
よっぽど緊張してるんだな……
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