流れ星

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私の父は一年と少し前に亡くなった。 それからというもの、先祖とかに無関心だった私も感心を持つようになった。 毎日彼が仕事に行く時間に外まで見送るのは私の日課。 父が亡くなってからというもの、私の日課には、彼を送り出す際、心の中で、 「お父さん、御先祖様、いつもあたたかく見守ってくれてありがとうございます、今日も1日あたたかく見守っていて下さい」と願う事が追加されていた。 この間、彼を仕事に送り出す時、時間は朝の5時… 冬なので外は真っ暗でまだ星空だったので、ふと…父を思い出し、 「今度生まれ変わるなら、また父の子として産まれ、また同じ家族で産まれたいなぁ」って思ったその時… 流れ星がしっかりと流れました。 自然と私の目にも光るものが流れました。 この願いは叶うものと信じる希望が生まれた瞬間でした。
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