血戦!SARU対KANI

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この物語は数奇な運命を辿る二人の男の出会いから始まる――― 「やあ、君はカニサン・シザースターだね。」 「そういう君はサル・ブランドー。」 「ところでカニ、君が持っているのはおにぎりかい?」 「ああ、そうだよ。」 サルはその返答をきくと、カニからおにぎりを奪い食ってしまった。 「何をするんだぁー!許さんッ!」 「まあ落ち着けカニ。僕はおにぎりが好きだ、ナンバーワンだ。」 「だがカニ、君にはこの柿の種をやろう。これを育てればたくさんの柿が実るだろう。」 誇り高きカニはそれをきくと、すぐさま庭にそれを植えた。 ―――そして数年の月日が流れ、ついにその木に実が実った。 「やあ、見事に実りましたねぇ。」 「おお、君は息子のカニサンの友人のサルじゃないか。コレもすべて君のお陰だよ。」 「いえ、僕はそんな…。あれ、それよりこの柿いかがですッ!」 瞬間ッ、サルがカニ(親)に柿を投げつけたッ! 意外ッ!それは青柿ッ! 「父さんッ!サル、父さんに何をしたッ!!」 「UKYYYYY!!」 サルは熟した柿を抱え、逃げ出した。 「許さない、サルぅーーー!!」 「君もサルにやられたのかい、カニサン。」 「あ、あなた方は…?」 「私は栗のツェクリ男爵。」 「俺はお節介焼きのスピードバフン!」 「我が名は臼のウスアー。」 「私はスズメバチのスズメイツォだ。」 「俺たちゃぁみんなあのサルにやられたんだ。あの忌々しいサルによぉ!」 「アンタァダァーットレイ!私は妻と子を捨てて復讐に来た…。」 「そうですか…。ならば皆さん、作戦を立ててサルを撃退しましょう!」
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