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名乗り出てきたのは北斗だった。
「今度は北斗か、まあ期待はしていないけど…」
「愚かだな、私もさっきの二人と同じだと思っているなら大間違いだぞ」
いや北斗、無理に二人のテンションに合わせなくてもいいんだぞ。
まあ口には出さないけど。
早く終わらせようと思い、僕はすぐにテーブルの上に右肘を乗せ腕相撲をする構えをとった。
その後北斗もすぐに右肘をテーブルに乗せ、腕相撲をする体制に構えた。
「それじゃあ二人の準備も出来たところで!」
言い忘れてたが審判はまた嵯峨野がすることになった。
「よーーーい…はじめぇぇぇ!!!!」
と嵯峨野が言い終えた瞬間に僕は北斗の右手の甲をテーブルに押し付けるべく、右手に少し力を入れた。
だが……
あれ?
な、なんかこの人強くね?ちょっと押されぎみになってね?
右手に力をこめて押さえ込もうとしても全然きかない。
むしろこっちが負けそうになってる。
そして僕はすぐに悟った。
間違いない…
北斗(こいつ)、意外と強い!
このままじゃ絶対負けると確信した僕は目一杯右腕に力を込めて北斗の右手を押し返した。
だが何とか立場を優位にしようとしてもすぐに劣勢に陥ってしまう。
ヤバい、このままじゃ負ける!
そう判断した僕はもう手加減とかそんなの考えないで全力をあげて右手に力を込めた。僕は力づくで
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