1話 始まりは5月から

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「おっ、やっと来たか中十~」 「全く、来るのが遅い」 来た瞬間早速文句を言われたよ、遅れて来た自分が悪いんだけど。 とりあえず、みんなの自己紹介をしておくよ。 先に僕に話しかけてきた彼女は南雲夏波(なぐもかなみ)部員の中で一番テンションが高い先輩、スタイルは良いし胸もそれなりにあるがさっきも言ったようにテンションが高いため色んな意味で疲れる、その為か彼氏が全然出来ないらしい。 次に僕に文句を言ってきた彼女、いや小娘と言った方が正しいかも、名前は北斗七星(ほくとななせ)僕と同じ一年生部員、無口な方だけど口を開けばきつい言葉を放つ、小柄で背が低いけど意外と可愛い方だから初対面の時ちょっとドキッとしたが初めて会話した時、その気持ちは一気に失せた。 まぁ色んな意味で友人である。 「そんな言い方しなくても良いじゃないですか七世ちゃん、中十君だって色々と忙しいんですから」 この人は戸塚苺(とづかまい)、一応この部の部長なのだがただお茶を入れたり僕らの相談を聞くだけしかしなくて、色んな話をしてくる南雲先輩に部長を任してる先輩、容姿端麗でかなりの美人なため彼女の隠れファンも大勢いるらしい。 「そんな事より~、早速会議を始めようよ~」 そして最後に残った一人は嵯峨野朱里(さがのあかり)、同じ一年生。 髪の色がピンク色なのが特徴、現実で髪をピンクに染めて学校に来る人なんて普通いないのにあえて染めて来てる人、可愛い顔な上にスタイルも良いためかピンク色の髪でも似合ってしまう女の子だ。 戸塚部長の次に人気があり、色んな男子達から告白を受けているみたいだが全て断っているらしい。
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