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正直に言うとかなり不安だ。
上手くいかないかもしれない。
失敗するかも知れない。
でも仲間を見捨てる事なんて私には出来ない!
だから、だからこそ私は先輩を倒す覚悟と先輩に倒される覚悟、両方の覚悟を決めて先輩に挑むことにした。
そんなことを考えていた時だった。
「嵯峨野さん、いつまでそこに隠れているんだい?」
流沢先輩がこっちにゆっくりだけど確実に近付いてきているのを感じた。
「柱の影に隠れたって無駄だよ、誰も僕のオサから逃げられる訳ないんだから」
うわ~、この人自分が勝つと思ってるよ、実際こっちの方が不利な状況に近いけど。
でもあれだけ余裕こいてるんだ。
失敗する訳にはいかないな。
「さあ、もう目の前に来たよ。覚悟を決めて僕にやら……
と話しを最後まで聞かずに、
「くらえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
私は流沢先輩に姿をさらし、自分の能力を発動した。
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