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学校に着いたものの、結局遅刻してしまった。
先生には怒られたが、中十を見捨てていくよりは良いと思えた。
因みに流沢先輩はというと、今日は欠席するらしい。まぁあんなことを起こした後だからね。
中十はというと流沢先輩にただ拉致られただけで別に怪我とかそんなにしてなかった。
放課後、私達はその事をthe部の皆には伝える事にした。
一応、中十には事を荒立ててほしくないと言われ止められたが、流石に今回は見過ごせないので彼の意見を押しのける事にした。
「そうですか、そういうことが……」
「でもさー、そういうことなら先に私達にも伝えてよね!ちょっと心配しちゃったじゃん!」
当然ながら部長たちには怒られた。
特に南雲先輩にはこっぴどく叱られた。
なんの相談もせずに一人で行った私が悪いので言い返す言葉もなかった。
「けど無事で良かった、二人とも怪我とかなくて」
「そーだね、見たところ髪が少し焼けたぐらいだったし」
七世ちゃん、理夜先輩、こんな勝手なことをしたのに怒らなかった二人にも心配させたんだ。
今度はもっと考えて行動しないとなぁ…
て、あれ?
「あの、藤宮はまだ来てな……
と、まだ部室に来てない彼の事を皆に聞こうとしたとき。
「すいません、遅くなりました」
藤宮(かれ)がドアを開けてやって来た
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