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「遅かったじゃない藤宮!どこほっつき歩いてたの!」
南雲先輩が遅れてきた藤宮に問いただしてきた。
「いえ、ちょっと調べものがあってつい、でも遅れてきてほんとすいませんでした」
と、藤宮は深々とお辞儀をした。
「まぁ、反省してるようだから今日のところは許してやるわ。次からは気を付けなさい」
「はい、わかりました」
どうやら藤宮はちゃんと反省してるみたいだから南雲先輩も許してくれた。
でも何なんだろう?藤宮が部活に遅れるほど調べていたものって。
「あ、あのーみなさん」
すると余り喋っていなかった部長が皆に話しかけてきた。
「ん、何ですか?」
話しかけてきた部長に中十が答えた。
「え、えっと、嵯峨野さん達の話があったから空気的に考えて黙ってたんだけど」
「黙ってたって、何をです?」
ん、この展開、もしや…………
「じ、じつは私も、
オサに目覚めちゃったの」
………………。
みんなその事に驚いたようだったけど、今私が驚いたのは別のことだった。
何ださっきの間は?
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