3話 あの大人気主人公のように上手く扱えないなんて

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今日は数学の授業でプリントを三枚も配られ、しかもそれを明日までに出せと先生に無理難題を出されただろ!(部室で勉強しようと思ったけど部活活動中に勉強するのは禁止されてるし、部長に事情を説明して部活休もうとも考えたがそんな理由で休むのはいけませんと前に怒られことがあるから出来ないし) しかも三枚とも問題の数、全部で百問! 無理強いにも程があるだろーーー!! 「あれ?でも七星達のクラス、数学の宮城先生から課題とか出されてなかったっけ?」 「ああ、大丈夫ですよ先輩。あんなの一日あればすぐに終わるんで」 皆が皆お前みたいにすぐに終わらせられる訳じゃねーんだよ北斗! 「じゃあもう決まりましたし、部長のオルマ早く見せてくださいよ~」 嵯峨野め、別クラスだからって他人事だと思って!! 「しょうがないですね。少しだけですよ」 仕方ない、戸塚部長のオルマを見た後すぐに南雲先輩に終わらせるよう仰ぐか… 「では今から始めますけど、私のオルマは発動するまで少し時間がかかります。と言っても、そんなに長くないので。本当に少しの間なので安心してください」 御託はいいから、早く始めてください。 「むむむ…………」 戸塚部長は人差し指を自身の額に当てて念じ始めた。 「むむむむむむ…………」 まだかな?……… 「むむむむむむむむむ…………」 オイ、まさかこの人、実はドッキリで能力が身についたなんてウソでしたーーってオチをする気じゃ………
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