3話 あの大人気主人公のように上手く扱えないなんて

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と思っていたら油断した。 南雲先輩、意外と握力強かったんだなぁ…。 「い、言ったろ中十。私は強いって…」 はい、その通りです。まさか先輩がこんなに握力強いだなんて知りませんでした。 ですが…… 「え?」 南雲先輩があっけらかんとした声を出したのもつかの間。 先輩の右手の甲は、僕の右手によってテーブルに押しつけられていた。 「ちくしょーーーーー!!!!!!」 「はい、まずは一勝目。次はーー?」 「わたしだよ~~~~!」 今度は嵯峨野か、てか男の二人はやらないのか? 「理夜先輩達はしないんですか?」 「生憎だけど僕は同性の手は握らない主義なんで」 なんじゃそりゃ、もっとマシな言い訳出来ないのか。 「俺は後でいいよ、先にお二人でどうぞ」 と藤宮が言った。 ハイハイ、分かりましたよ。 それではお言葉に甘えて女の子と勝負させてもらいます。
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