3話 あの大人気主人公のように上手く扱えないなんて

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「じゃ、いくよ嵯峨野」 「お互いにベストを尽くしましょう!」 ああベストを尽くそう。 ただし尽くすのはお前だけだがな。 「それではよ~い…」 今度は南雲先輩が審判か、別にどうでもいいが… 「はじめ!」 と南雲先輩が言った瞬間に勝負がついた。 これは僕自信も驚いた。 まさか南雲先輩よりもこんなに弱いとは。 しかも右手にはちょっとしか力入れてないのに…… 「ふぇぇぇぇぇ~~~~ん、少しは手加減してよぉぉぉ~~~~~~!」 「何を言ってる、勝負なんだからどんな相手でも正々堂々と戦うのが礼儀だろ」 まあ少しは手加減したつもりだったけどね。 それで負けたお前が悪い。 「礼儀にも限度があるよ~~~~!」 嵯峨野が涙目で負けたことについてグダグダ言ってくる。 全く、これだから女子は苦手なんだよなぁ…… とにかくこれで2連勝か、全員これぐらいのレベルなら腕ずもう全制覇もいけんじゃねコレ。 「じゃ次は?」 もう一度the部の皆に呼びかけた。 「私だ」
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