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「じゃ、いくよ嵯峨野」
「お互いにベストを尽くしましょう!」
ああベストを尽くそう。
ただし尽くすのはお前だけだがな。
「それではよ~い…」
今度は南雲先輩が審判か、別にどうでもいいが…
「はじめ!」
と南雲先輩が言った瞬間に勝負がついた。
これは僕自信も驚いた。
まさか南雲先輩よりもこんなに弱いとは。
しかも右手にはちょっとしか力入れてないのに……
「ふぇぇぇぇぇ~~~~ん、少しは手加減してよぉぉぉ~~~~~~!」
「何を言ってる、勝負なんだからどんな相手でも正々堂々と戦うのが礼儀だろ」
まあ少しは手加減したつもりだったけどね。
それで負けたお前が悪い。
「礼儀にも限度があるよ~~~~!」
嵯峨野が涙目で負けたことについてグダグダ言ってくる。
全く、これだから女子は苦手なんだよなぁ……
とにかくこれで2連勝か、全員これぐらいのレベルなら腕ずもう全制覇もいけんじゃねコレ。
「じゃ次は?」
もう一度the部の皆に呼びかけた。
「私だ」
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