始まり

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――――――――――― 僕は迎えに来てくれたお母さんに、こっぴどく叱られた。 ぜったい迷惑かけないって約束したのに。 「ムリしないでね」って頭を撫でられて、どれだけ心配させたかが直に伝わってきて。 ちょっと泣きそうになったけど、 「ありがとう」 お母さんは何も言わなかったけど、きっと僕の気持ちわかってくれたよね。 部屋に帰ってきて、ベッドに寝転がってぼんやり天井を眺めて、今日1日を振り返ってみて。 山下くんと喋っちゃった… また話したいなぁ… でも、避けられたらどうしよう… 不安はないって言ったらウソになっちゃうけど。 今は、幸せな気持ちがいっぱいで。 次、会えるのいつかなぁ…。 山下くんのことを考えてるうちに、僕は夢の中に入っていった…。
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