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「好きって気づいた瞬間失恋かぁ…」
口にした言葉は、僕の胸に突き刺さった。
―初めてテレビで山下くんを見たとき、すごくカッコいいって思った。
少しでも近づきたくて、事務所に履歴書を送って入所した。
苦手なダンスも一所懸命練習した。そうして上手くなれば、山下くんのバックで踊れるかもしれない。
そう思ったら、自然と頑張ることが出来た。
そして、新グループ結成で僕が選ばれ山下くんと一緒に活動出来るのがめちゃめちゃうれしかった。
顔合わせのとき、山下くんすごくキラキラしてて、テレビで見たまんまの笑顔で周りと話してた。
でも、そんな中で時折見せる悲しい顔。
僕は、山下くんの仕事の笑顔じゃなくて、本当の笑顔をみたいって思ったんだ…。
慣れない僕に、厳しくも優しく声をかけてくれた山下くん。
あの時はすごくドキドキして、嬉しくて。
もっと、同じメンバーとして恥じない様に頑張らなくちゃ!
山下くんと一緒にいておかしくないように…。
よく考えたら、山下くんのことしか考えてない…
「ははっ…なんか、馬鹿みたい…」
改めて気づいた気持ち。
「スキ……」
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