返歌

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――――――――――― リハが終わって、それぞれ着替えたり喋ったりしてる中、手越だけ浮かない顔でその場から動かなくて。 前の俺なら気にしないとこだけど、何故だかどうしても気になって。 考えるより先に、手越に声をかけた。 「どうしたんだよ手越。止まっちゃって」 「…いやっ…なんでもないですよ!?あ、ほら覚えることたくさんあるからいろいろ頭で整理してたんです!!」 「そっか…なんかあったら言えよな」 「はいっ!!」 あやしい。目を合わせようとしない。 いつもは、俺が目を合わせないのに。 まぁ、手越だってひとりの人間なんだから、悩み事くらいあるさ…なんて考えてみるけど、なんかしっくり来なくて。 何故しっくり来ないのか、俺自身よくわからなくてこれ以上手越と話すことが出来なかった。
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