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それから、日に日に手越の表情が曇ってきた。
俺が話しかけると、精一杯の笑顔で話を聞いてくれるけど、手越の話になると早々に切り上げてその場から逃げるように去ってしまう。
周りのメンバーも心配した表情で困惑してる。
「ねぇ、山ピィ?」
「ん?」
「最近、手越様子が変だよね…」
「あぁ…。小山もそう思うか?」
「まぁね。手越は幼いし、この世界入ってまだ浅いからいろいろ心配なんだけどね。」
俺が言うのもなんだけど、小山はしっかりしてる。
一応、俺がリーダーってことになってるけど、真のリーダーは小山だろ、って思ってる。
俺がやる気ないとき、みんなを影で支えてくれてたのが小山だった。
「こないだまでは、山ピィが一番心配の種だったのにね。まぁ、誰かさんのおかげでまとまりだしたから結果オーライだけどね」
「…悪かったな。でもそんなことより手越だろ。なんか原因知らねぇのかよ!?」
「…うーん…。」
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