返歌

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静かに奴らの後をつける。 ほんの数分しか経っていないハズなのに、めちゃめちゃこの時間が長く感じる。 それだけ俺は焦ってんのか… ひとり考えに耽っていると、急に前を歩いていたシゲが立ち止まった。 「山下くん!!建物に入って行きましたよ…ってあそこは事務所が新しく建てた練習場っスね…」 「あいつ等…そこに手越をっ!!!!」 「Σちょっ…山下くん落ち着いて」 今すぐにでも駆け出して行きたいのに、やっぱりシゲに止められて。 「ちょっとマネージャーとメンバーに連絡入れますから、それまで待機していて下さいよ!!」 そう言って、シゲはケータイを片手に少し俺から離れた場所で電話を掛け始めた。 こうしちゃいられない。シゲには悪いけど、大人しく待ってられる程俺は人間が出来てねぇんだよ…。 シゲが俺に背中を向けているうちに、俺はこっそりと練習場のドアを開けた…。    
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