未来と過去…新しい始まり…その後。

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家に帰って来ると、ともは布団に寝たいと言った。 薬を飲ませると布団に寝かせた。 「とも、大丈夫か?」 「まだ痛い…。」 布団を握りしめ真っ青な顔をして目を閉じていた。 台所には腐った生ゴミ、部屋には買ってきた食べ物のゴミが散らかっていた。 「汚いな…。」 みひろがいた時にはまだ片付いていた部屋がぐちゃぐちゃになっていた。 「母さん…。」 母がいなくなって、みひろがいなくなって僕は自分の事しか考えられなくなっていた。 お腹がすいていたともは台所にあった生ゴミを食べてしまったのかもしれない…。 「ごめんな…とも…僕は誰も守れてない…。」 泣くのをこらえ、唇を噛みしめ呟いた。
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