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僕達は近所のパン屋に行った。
理由は残り物のパンとパンカスをもらいに…。
「いつもありがとうございます。」
頭を下げ足早に店を出た。
勘ぐられるのがイヤなのと、早くパンが食べたかったから…。
家まで待ちきれずに、公園の滑り台の下へもぐり込んだ。
人目を気にしながらパンを分けて食べた。
クスクス…通りかかった高校生のお姉ちゃん達が笑いながら通りすぎた。
…慌ててパンを隠し、二人を見た。
三人共、薄汚れた服にボロボロの靴、手には必死になって食べているパンカス…
ホームレスの様だ…。
「よしっ!」
僕が急に立ち上がったのを見て、みひろが慌てて立ち上がる。
お腹いっぱいになったともは滑り台の下にいたダンゴムシを捕まえて遊んでいた。
こういう所を見ると、やっぱりまだ子供なんだな…と思う…。
「みひろ、とも!帰って洗濯するぞ!!手伝うんだぞ?」
ニヤニヤして言った。
「うん、みーお手伝いするぅ♪みーがお母さんねぇ☆」
おままごと気分で嬉しそうだ。
三人手を繋いで家まで帰った。
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